【江戸雑学草子】 第03回
2003年09月23日
助六由縁江戸桜(すけろくゆかりのえどざくら)
「また、寿司ネタかよ」と思わせておいて、お題が「歌舞伎十八番」とく
りゃ、ちょっとは読んでいただけるかな?
寿司から、助六までは、そう話は遠くない。
まず、珍しい寿司ネタの話。
その前に、「軍艦巻き」って言葉はご存じだろう。
そう、にぎりの周りを袴のようにのりを巻き、代表的なのはイクラをトッ
ピングする。
あと、貝柱、ウニ。
ところが、ウニの場合、のりを巻かないで、舎利(しゃり)の上にのせる
だけと言うのがある。
ウニが流れ落ちないうちに口に運ぶと言うワザが必要。
のりが嫌いだと言う以上に、ちょいと粋(いき)ってやつだ。
危なっかしげに、あごを前に出して「あーん」って具合にやれば、イヤで
も目立つ。
もっと粋なのは、深川ずし。
煮たアサリの粒を、トッピング。
なんでも、アサリを入れれば、深川なのか不可思議。
って、訳のわからない駄洒落はさておき。
アサリの炊き込みご飯、アサリ汁(みそ汁)をご飯にかける深川メシ、ア
サリの佃煮が添えているだけで深川弁当と、言う。
深川は、元々漁師町だから、アサリのイメージなのか。
その深川の漁師町風情も、富岡八幡の御神輿の前後を彩る大漁旗が残って
いるだけだ。
アサリの代わりに蛤(ハマグリ)と言うのもある、さしづめ、九十九里ず
し(?)。
深川飯にしろ、深川弁当にしろ、現代、食卓に上るメニューやコンビニ弁
当と比べるとえらく質素である。江戸時代の食料事情を反映しているのだ
ろう。
やはり質素なお寿司として、のり巻き(かんぴょう)とお稲荷さんだけの
詰め合わせがある。
それが「助六」。
なぜ助六か?
えへへー、話せば長い物語ってやつ。
つまり、助六は紫の鉢巻きをしている。
それが、のり巻きの海苔。
それに、添ってるのがお稲荷さん。
お稲荷さんは、油揚げに包まれている。
そう、助六の恋人の名前が、揚巻(あげまき)って具合だー。
あははー、まいったかー!
なんか、江戸っ子のユーモアのセンスも疑わしい。(T_T;
と、言うことで、めでたく寿司から歌舞伎ネタに移れたってわけ。
さてさて、次号から、江戸歌舞伎の起源から、江戸城大奥の一大スキャン
ダルまで語らせていただきます。
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