【江戸雑学草子】 第26回
2003年12月26日
江戸っ子の条件
「江戸っ子」と言う言葉がはじめて世に出たのは、
江戸開府から150年ほど経った、明和8年(1771)に
江戸っ子の わらじをはく らんがしさ
(らんがしい=騒がしい)
と言う川柳がでたのが最初といわれている。
このころになると、江戸の町も大きくなり、
代を重ねるお家もあり、
また、近郷近在のみならず全国から流入者も増えた。
天保14年(1843)の調査では、他所出身者は
町方人口の、29.8%だったそうで、
つまり、3人に一人は、地方出身者で、
江戸の中心地ほどその割合は高かった。
そう言う中で、自分達のアイデンティティーを明確にするため
「江戸っ子」という言葉が、当然として生まれた。
江戸町人研究者、西山松之助著「江戸っ子」によると、
江戸っ子の条件は、
1)江戸城の鯱(しちほこ)を見て、水道の水で洗いあげる。
江戸城の近くで生まれて、江戸のステータスであった上水を日々利
用する。
2)金ばなれがよい。
金ばなれがよいが、けっして下品に浪費しない。
3)乳母(おんば)日傘(からかさ)での高級な育ち。
上品で育ちがよく。
4)江戸生粋のはえぬき。
先祖代々江戸に住み。
5)「いき」と「はり」を本領とする。
「いき」を心得ている。
私は、神戸生まれだから、江戸っ子じゃないんで、むしろ気楽ですが、
えらく、条件が厳しいですね。
近所を見回して、さて該当者は何人だろう。
ここで、「いき」と「はり」について、もう一講釈。
久鬼周三著『「いき」の構造』によれば、
「いき」というのは、
「垢抜けして張りのある色っぽさ」という美意識で、
「はり」とは、一種の反抗心を示す心の強みのことで、
「意気地」とも言う。
参考文献:「江戸時代館」小学館
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