【江戸雑学草子】 第28回
2004年01月06日
猿回し
5日の午前中から、日本橋の町に太鼓と笛の音が響く。
獅子舞です。
4人一組になって、町内のお家をまわる。
と言っても、八重洲一丁目から日本橋3丁目界隈で、
獅子舞を迎えるのは、20軒もないでしょう。
本来なら、お正月二日目から、
獅子舞、漫才、猿回しと、いろんな芸人が各お家を回るのだが、
二日に、この町にいる人なんざー、まず見かけない。
町には、よそからの訪問者ばかり。
デパートへ福袋を買いにとか、子供連れが、ポケモンセンターに来て
一時間待ちで買い物するために並んでいる。
そこんところ、江戸の正月、ここ日本橋は、
二日目から、そうりゃぁにぎやかだった。
となりから ひっさげて来る 猿回し
書き入れ時だから、
お猿さんは、芸が終わるといちいち地べたにおろされず、
ひょいと持ち上げてそのままお隣へつれて行ってもらわないと
まにあわない。
こんな、江戸小話があります。
猿回しが、道の途中で駕籠(かご)を呼び止めて猿をのせ、
自分は駕籠の後ろについて歩いていたが、
草鞋(わらじ)の紐が切れたので、新しい草鞋を出して
履き替えているうちに、駕籠との距離がどんどん開いてしまう。
駕籠の中の猿が主人を案じて、
「キャッ、キャッ」
鳴くと、駕籠かき、後ろを振り向き、
「お供の方、旦那がお呼びじゃ」
─ 「江戸の小話」山住昭文、筑摩書房 ─
おぶさった やつが養う 猿回し
猿回しにとって、申年にかかわらず、お正月は
お猿さまさま、だったんでしょう。
しかし、お正月以外は、猿回しは何をやっていたんでしょうかねー。
地方公演!!!
< 日光だってんだろう。>
へい、すみません。下手なさげでやんした。
じゃ、去るとします。
|