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【江戸雑学草子】 第38回

2004年02月24日

たそがれ清兵衛だけが黄昏れてたわけじゃない。

 山田洋二監督「たそがれ清兵衛」が、
 アカデミー賞外国語作品賞にノミネートされておめでとうございます。
 ノミネートつまり候補に上げられるだけもすばらしいです。

 28日から再演されるそうで、まだ見ていないので、ぜひ映画館に行く
 つもりです。


 実は、私も「日本オンラインショップ大賞」と言って優秀ショッピング
 サイトを表彰するのが秋にあって、今年は挑戦します。
 家のサイトをご利用の読者やお客様の手前、自慢できるサイトにします。
 そう言う意味でも、引っ越しをするのです。


 余談はさておき題名の「たそがれ」とは、仕事を終えて、黄昏時になると
 さっさと家にかえるからだそうですね。


 時は幕末、
 主人公井口清兵衛は庄内、海坂藩の御蔵役五十石取りの下級武士だが、
 まだお役がついているだけましでしょう。


 地方の武家は、俸禄だけでは食べていけず、内職や、給地(主人から与え
 られた土地)で農耕をやらざるを得なかった。
 毛利藩では、士分の九割が萩城下を離れ在郷生活を送っていたと言われる。


 清兵衛も子供や老婆の世話と内職のため早く帰らなきゃならなかったわけ
 ですよ。


 幕府の旗本御家人も同様で、知行地があっても、そこで農業をやって食い
 扶持だけでもとは、もちろん行かない。
 将軍家の護衛が勤めであるから、江戸を離れられなかった。


 江戸も文化文政時代(1804〜30)には、お役についている御家人は、
 5人に1人だったらしい。


 御家人が、たとえお役についても「三日勤め」と言って1日出勤したら
 2日お休みと言った、のんびりしたもの。


 幕府は軍事政権だったが、戦も無しに200年も経つと、いらない人材が
 増え、それも満足にかかえきれなくなったわけですな。


 文化文政時代を境に、町人が栄え幕府と武家は黄昏れていった。

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