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【江戸雑学草子】 第51回

2004年06月18日

開帳(かいちょう)

 江戸で、祭りとともににぎやかだったのが「開帳(かいちょう」です。


 寺や神社のご宝物を一般公開(原則として33年に1回)して、お賽銭を
 いただこうと言う催しです。


 地元で開催するだけでなく、人の多い江戸にきて開催する事も
 少なくなかったようです。よく回向院で開かれたそうです。


    回向院に開帳あり。

   「霊宝は、左へ、左へ。これは頼朝公のかうべ(頭)でござい。近う
    よって拝(はい)あられませう」

   参拝の人聞いて、

   「頼朝公のかうべなら、もっと大きそうなものだが、これはちいさな
    ものじゃ」と言えば、

   言立(いいたて)の出家、

   「これは頼朝公、三歳のかうべ」。

                再成餅(ふたたびもち)安永二年(1773)


 これは、きっと作り話でしょうが、似たような怪しげな開帳があり、
 それを題材に、小咄(こばなし)にしたのでしょう。


 江戸の所々で、このような小咄を投稿する「連衆」というのがおり、
 その中でも小松百亀(こまつひゃっき)とそのグループが安永期の小咄ブ
 ームを作ったと言われています。


 なんと、この小松百亀と言う人の本業は薬屋だったというから、
 ほい、あやかりたいものです。


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